フロストフェルその1
ノーラスにフロストフェルがやってきた。去年は確かワケもわからずクローゼットの中に入り込み、ハイエルフさんで毎日プレゼントを受け取り、ノームさんでマントがもらえるクエストをやった。
このクエストの最後には雪山での迷路があって、私は3D酔いがひどくてなかなかクリアできず、かれこれ5日はかかったんじゃないかと記憶している。なのでそれだけで疲れてしまって、他のクエストは全く手付かずで、ツリーやリースはもらわなかった。
今年は違うぜー!
今年の主役は猫さんとダークエルフさん。二人にとっては初めてのフロストフェル。
【猫さん編】
猫さんは考えた。姉たちに日頃のお返しに、何かクリスマスプレゼントが出来たらいいな。
いつもいつも部屋でゴロゴロ。冒険はしなくても生産くらいスキルアップしなさいよって、姉から材料を届けてもらっている。といっても彼女たちが使わなくなった素材だから、いわゆる余りモノなわけだけど、のん気な猫さんにはそれでも十分事足りる。
よし!ここは一発頑張ってみるか。思い立って生産を開始する。と、ほどなくして素材がなくなった。うーん。プレゼントなんだから自分で取りにいくか。久しぶりにアントニカに繰り出す。
いくつかの素材を手にして気がついた。自分のスキルが既にT2ではないことに…。冒険レベル15の猫さん。自力でのT3素材採取は無理じゃん!!!
さっさと諦めてアントニカからケイノスに入ると、何やら街が賑やかだ。北ケイノスには見慣れないクローゼットがある。好奇心旺盛な猫さんは迷わずクローゼットの中へ。
楽しい!!! 寒がりな猫さんもここで気分は超ハイになる!!!
商人を見つけた。
悩んだ末に安いロウソクと36スロットの鞄を買ってみた。
その後、一日一個のプレゼントをゲット!
帽子の横から耳が出て可愛い。これはこれで青い目の黒猫にはお似合いかもしれないけれど、赤が欲しかったなぁ。
ふと何気に思いついて、買った鞄の詳細を見てみると
スロット36に魅かれた自分がバカだった;;; 何だかとても悔しかったので、事の詳細をダークエルフさんに話して聞かせる。
猫さんはその後、当初のプレゼントのことなんかスッカリ忘れて、ツリーとリースをゲットすべく、クエストに出かけることにした。
【ダークエルフさん編】
全く猫は何を考えているんだか。おっちょこちょいにもホドがある。確かに36スロットの鞄は魅力だけど、フロストフェルの目玉商品にしてほしいくらいだけど、外で使えないんじゃ意味がない。
じゃぁなんでそんな鞄が存在するのか。ここはヒトツ私が確認しに行こう。ダークエルフさんにとっても初めてのフロストフェル。ワクワク気分は抑えられない。
早速クローゼットの中に入り込む。ははーん。これが猫の言ってた商人ね。何やらゴブリンがロウソクだとかレシピなんかを売っている。
えっ?レシピ?! これをプロビなダークエルフさんが無視できるわけはない。でも高い!!! その中にあって、なるほど36スロットな鞄は格安だ。あぁレシピ。レシピが欲しい!!!
考えた挙句、「みんなのフロストフェルお祝いグッズ」を買ってみる。1g56s××…高いよ(ーー;)。何か「これヒトツで足ります」みたいな安易なレシピだな。
雪の中を掻き分け、とりあえず一日一個のプレゼントをゲット。ハイエルフさんが置き場所に苦労してる雪のタマの飾りだった。うん?あちこちに落ちているプレゼントは何だろう?ひとつ拾ってみる。
なるほど!これで素材が手に入るわけね。プレゼントを拾いながら、あちこちの島へ移動してたら、また商人らしきゴブリンを見つけた。
ぎゃーーー!!! どゆこと?どゆこと?レシピの値段がさっきのゴブリンの半額以下じゃない!!! ぎゃぁぁぁ!!!「 ぼったくり発生!ぼったくり発生!」叫びたくなってきた。落ち着け自分。
作業台の前に立って集めた素材を確認してみる。た、足りない!!! 全然足りない!!! それどころか集まってる素材は自分の持ってるレシピとほとんど関係のないものばかり。憮然とするダークエルフさん。
と、とりあえず、もひとつレシピを買ってみるか。ええぃ!鞄も買っちゃえ!!!
それからはもう走りまくってプレゼント争奪戦に入るダークエルフさん。寒い中、水の中に入って泳ぐのも何のその。とにかくプレゼントゲットだぁ!素材がないと始まらない。
時々は作業台で何が作れるか確認してみる。た、足りない!!! やっぱり全然足りない。欲しいものが手に入らない。うぁ!鞄の空きが足りない。あああああん!発狂しそうwww
落ち着け。このままじゃダメだ。一旦クローゼットから出る。そして猫さんに連絡。
「36スロット鞄すぐ送れ!」
部屋に帰って、買ってきたろうそくを飾って心を落ち着ける。心を落ち着けながらもダークエルフさんは思う。
テイラーがいれば裁縫をまかせられるけど、うちの姉妹にはいない。どんな素材が集まるかは運みたいのもの。作りたい素材が獲得できるとは限らない。ということは、自分一人がレシピを請け負うのが一番早い。決めた!
「レシピは全部買う!」
続く。